「あきらめる時間がくる幸せ」とは

たいへんご無沙汰しておりました。
年始から災害やら事故やらで
大変な幕開けとなりましたね…。
被害に遭われた方やそのご親族が
はやく落ち着いた日を過ごせるよう
祈っております。

さて、長島はというと、あいかわらず、
週末はリピーターのお客様宅で
現場作業をしていますが、
平日は自由時間としてゆったり過ごしています。

11月に主にオンライン英会話(Native Camp)を始めてみました。

コロナ前はブログやInstagram、
そしてコロナ禍はYouTubeの編集と投稿に
明け暮れていた私。
ですが、ここ最近は忙しく過ごすことに
だんだん心地悪さを感じるように
なってきました。

自分のビジネスを大きくしたいわけではない。
有名になりたいわけでもない。
むしろ、自分のやりたいことに集中できれば
静かに暮らしたいタイプなのです。

忙しく過ごす、タイパを追求する暮らしは
一見、時間を効率的に使えて
自分が成長できると捉えられがち。

でも、脳みその容量も時間も増えないのだから
何かをたくさんインプットしているということは
その分、インプットできない「何か」がある。
その「何か」を失い続けると
なんだか私は、
むしろ自分を成長から遠ざけている
感じがしていたんです。

「何か」ってなんだろう。
「成長」ってなんだろう。
それはきっと人によって違うし、
正解なんてわからないけれども。

ーーー

先日、一冊の本に出会いました。
帯に書かれた一文が気になって
手に取った一冊でした。

『今日、誰のために生きる?』
ひすいこたろう × SHOGEN (共著)

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帯には、
「効率よく生きたいなら、生まれてすぐ死ねばいい」
と書かれていました。

「生まれてすぐ死ぬだなんて、なんと極端な。」
瞬間的にそう感じたけれど、
なぜかすごく惹かれるものもある。

帰宅して、お気に入りのソファーに
アザラシのように横たわりつつ読み進めると
なんとも味わい深い本でした。

寒い冬にストーブの前に手をかざした時のような、
じんわりとしていて、
でも、すごく熱い熱源を間近に感じる
そんな心地よい読後感でした。

お気に入りの一話を引用してみます。

これは、SHOGENさんが
アフリカのペンキアート“ティンガティンガ”を
学びに行った現地の村での話です。

SHOGENさんは
早く絵のスキルを身に付けたくて
1日12時間を目標に、朝も夜も休憩もなく
絵を描き続ける日々を送っていたそうです。

ある日、村長がそんな彼を
家の外に連れ出しました。

すでに日が沈み、辺りは真っ暗です。
少し歩いたところで村長は道に座り、僕も続けて隣に座りました。

「あきらめる時間が来ることの幸せって、わかるかな?」
村長は静かに言いました。

この村の人たちは、昼の15時半には仕事を終え、夜21時に寝るまでの間、自分の時間や家族との時間を大切に過ごします。でも、そんな時間も取らず、我を忘れて絵を描いている僕を見かねて、村長は訪ねてきてくれたのでした。

「日没になって、薄明かりがついていたとしても、もう真っ暗だよね。
だから、全ての作業を諦めないといけない。
ショーゲンは諦めるという言葉を、マイナスに捉えていない?
でもこの村では、プラスなんだよ。
あきらめる時間が来るということは、今から真の休息の時間になるということだからね。」

そして、「これは素朴な疑問なんだけど」と村長は僕に聞きました。
「今の日本人は、いつあきらめる時間を作っているの?」
僕は答えることができず、ただ村長の言葉を聞いているしかありませんでした。

「今の日本は24時間、電気がついているよね?深夜になっても、いくらでも作業できる。
そうすると、あと30分作業をしたら、いいものが生まれるって、思ってしまってない?」
確かに僕ら日本人はそう思ってしまいます。
「今の日本人は、いつあきらめる時間を作っているの?」
村長は再び僕に聞いてきました。
「ショーゲンを見ていたらわかったよ。ショーゲンは、あきらめられないでしょう?
ショーゲンはあきらめることを知らない、あきらめられなかった大人に育てられたんだね。あきらめることを知らない大人に育てられた子どもは、あきらめられなくなるんだよ」

『今日、誰のために生きる?」(ひすいこたろう×SHOGEN) より

これを読んで、思い当たる節がありました。
私たちは、たしかに
「あきらめる」を悪いことだと捉えています。

「あきらめなきゃいけない」とか、
「あきらめなくて良かったね」とか。
こういう言葉を聞いてきたから、
「あきらめることは悪いこと」
そのように植え付けられてきたのかも。

本の中で、村長はさらに言います。

「ショーゲン、一生懸命やること、挑戦することは、いいことだよ。負けたくないっていうのも、大切な感情だよね。でも、心が潰れそうだったとしても、それでもショーゲンはあきらめることはできないのかい?」

そして、村長は静かにこう加えました。
「ショーゲン、いい作品は、心に余裕がないとできないよ」

『今日、誰のために生きる?」(ひすいこたろう×SHOGEN) より

この章は「あきらめる時間がくる幸せ」
というタイトルでした。

あきらめられるって、実は幸せなのか。

この本では「時間が有限であること」が
タイトルだったけれども、
手にできるお金が限られていることも
モノを置けるスペースが限られていることも
人に寿命があることも

もしかしたら、全部、
「あきらめられる」から「幸せ」なのかもしれないなぁ。

みなさんは、
「あきらめられる幸せ」をどう思いますか?
あきらめた方が幸せになれること、ありますか?

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