「一緒なら、きっと片づけられる。」

「誰かがそばで見ていてくれるから
   できることがある。」

私がまだ小学五年生だった頃の話です。
私はどちらかというと活発な方というより、
クラスの書記係なども引き受ける
真面目なタイプだったと思います。

しかし、小五の女子ともなると、
反抗期に入りかけていたのかもしれません。

姿勢をよくしなさい、と言われれば
別に丸くなってたっていいじゃん、と思い
きれいな字で書きなさい、と言われれば
わざと当時流行った丸文字で書いてみせる。

人に迷惑をかけたり
大きく道をそれるようなことはしないので
叱られることはありませんでした。
むしろ真面目な子だと評されることが
多くあったと思いますが、
その心には
小さな小さな天邪鬼が育っていた頃でした。


(※画像はイメージです。)

当時の私のクラスの担任だった先生は
20代後半のまだ若い男性教師でした。
背はそんなに高くなく、黒髪で短髪、
肌が色白で、穏やかで真面目な先生でした。
歴史や哲学が好きで、
子供たちにも学ぶことの面白さを伝えたいと
教育には大変熱心な先生でした。
(のちに哲学書の翻訳も手がけたと知りました。)

教科書の決まりきった勉強だけでなく、
毎日ことわざや有名な詩を暗唱させてくれたり
自分で調べて学ぶことを教えてくれた
彼の授業はとても面白かったことを覚えています。

 

 

ある日のこと、
小さな天邪鬼が私に囁きました。

「宿題をわざとやらないでいってみよう。」

忘れてしまった、とか
家庭の事情で、とかじゃなくて
やりたくなかったから、やらなかった
と言ったら、先生は何ていうだろうか?
先生は私を叱るのだろうか?

 

翌日少しドキドキしながら学校に行くと
宿題を出すタイミングで、
先生にやってこなかった理由を聞かれました。
ふだん問題行動を起こすこともない
いたって普通の子でしたから
きっとやむを得ない事情があったのかと
思ったのかもしれません。

「やりたくなかったから、やりませんでした。」

先生の顔を見つめながら、そう答えました。
自分がどんな顔をしていたのか
自分では覚えていませんが
きっと、反抗的な顔だったのではないかと思います。
小さな天邪鬼が表に出てきていたのです。

すると、その理由を聞いた先生の色白の顔は
みるみる鬼のように赤るみ、
大きな声で叱られました。
廊下に立っていなさいと言われ
教室から出されたことを覚えています。

 

 

具体的には何て言って叱られたのかは
覚えていません。
しかし、血の気が上っていく先生の顔色は
はっきりと覚えています。
不思議なことに、それを見た時、
私の心に芽生えた第一感情は
「安心感」でした。

 

悪いことをしたら、親じゃなくても
こんな風に顔を真っ赤にして
怒ってくれる人がいる。
正しい道に導いてくれる人がいる。
そばで、見ていてくれる人がいる。

 

先生といえども、赤の他人。
他人が落ちぶれていったって
どうでもいい、先生には関係ない
そういう反応じゃなくてよかったという
安心感だったのかもしれません。

まぁ、言ってみれば、ただの
「かまってちゃん」だっただけですが(笑)
小学校五年生だった当時の私は、
もしかしたら先生という人を通して、
はじめて「社会」を見ようと
していたのかもしれません。

人が人に無関心な社会なのか
それとも、
人が人を見て、支えあう社会なのか。

 

 

家の中が散らかっていることは
他人にはそんなに
関係のないことかもしれません。
(※ゴミ屋敷などで近隣に迷惑をかけている場合はのぞいて。)

でも、
小学五年生の時の私がそうだったように
誰かに見てほしい人がきっといる。
そして、
叱られるのを望むかどうかは別として(笑)
誰かがそばにいるから、
できることもある。

 

「長島さんが一緒だから、片づけられるんです。」
そう言われることも多いです。

 

もちろん、
自分でできるようになるのが一番だけど、
誰でも最初から上手くできるわけではない。
自分一人ではつらい人の支えになれるように
これからも、頑張りたいと思っています。

コロナ禍の緊急事態宣言中は、
出張お片付けは募集停止中ではありますが
オンラインのサービスも
もう少し拡充しようと思っています。

ではでは👋

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